試走「キャタラー様駐車場」2
今回(2018.8.25)も(株)キャタラ―様のご厚意により、駐車場をお借りしてテスト走行を行って来ました!(いつも大変ありがとうございます。)
さて今回は前回の走行時明るみに出た弱点に諸々の対策を行ったので、その検証がメインとなりました。
また今回一番のトピックスとしてはHoosier(フージャー)レーシングタイヤの採用です。
このタイヤメーカーはあまり日本では馴染みがありませんが、元々は米国の競技である学生フォーミュラ大会においてはディファクトで、多数のチームが使用しています。
(フージャーの情報についてはWebで検索してみて下さい。)
その他のメーカーとしてAVON(エイボン)、Continental(コンチネンタル)等がフォーミュラ用レーシングタイヤをラインナップしており、チームによってはダンロップやブリジストン等の市販車用タイヤを流用しているケースもあります。
これまで弊チームもKUMHO TIRE(クムホ タイヤ)様のご支援を受け、参戦しておりましたが、市販車(1000kg前後)とフォーミュラ(250kg)前後ではタイヤに要求される性能が大きく違う事からタイヤとマシン双方の持ち味を活かしきれておりませんでした。
そこで今回からレーシングスリックをドライ(晴れ)用、ラジアルをウェット(雨)用として使い分ける事にしました。
まずはタイヤの皮むきと熱入れから徐々にペースアップしながら走ってみると、ドライバー曰く「グリップが全然違う!走る曲がる停まるが別次元で、横Gであばら骨が痛いです!」
との事でした。
物凄いグリップ力と引き換えにそれはもう消しゴムの様に削れていくのですが、確かに外から見ていてもあからさまに「速い」です。
タイヤのグリップ力が向上した事で車体への負荷も大幅に増している為、耐久走行テストを重ねて行きますが、前回破断してしまったエキパイを補強修理した以外の部分が更に破断してしまうトラブルが発生したものの、意外にも?順調に距離を重ねてゆき調子が良いです。
このまま本日のテスト走行を無事終了出来るか?と思った所でまさかのリアハブ折損により物凄い勢いで飛んでいくリアタイヤ!
実は今年度からリアハブをジュラルミン(アルミ合金)にしていたのですが、破断面を見ると薄肉で、疲労破壊してしまった様です。幸いな事に昨年まで使用していたスチール製のハブのスペアがあった為、これに交換して本大会に備えます。
9/4からはいよいよ全日本学生フォーミュラ大会が始まりますが、大会前にかなり有意義なデータ検証が行えた為、残り1週間対策を重ねトラブルの種は潰せるだけ潰して、万全の体制でレースウィークを迎えたいと思います。
(ハイエンジニア研究科担当記)
- ハイエンジニア研究科
- 更新日:2018.08.29