シャシ工学スタート!
今回からシャシ工学の座学がスタートしました。
まずシャシとは何か?からですが、自動車のエンジンや駆動系以外のほぼ全てという理解をしてもらえたら良いかと思います。
そこで非常に幅広いシャシの分野ですが手始めに「フレーム」の勉強から開始しました。フレームと言うのは自動車の骨格に該当する部分で、よく欧州車等を指して「剛性が高い」という様な表現をしますがこの剛性が何なのかを実際に体感しながら、勉強を進めました。
さすがに本物の鋼で出来たフレームで試験を行うのは骨が折れる為、今回は「竹ひご」を使って様々な構成のフレームを製作し、それぞれのフレームの持つ「捻じれへの対抗力」を比べました。これが「剛性」であり、同じ材料を使っても構造を工夫する事で全く異なる結果となる事を学生達は身をもって感じた様です。
既に今年度Ver.のフレームは完成している為、設計には活かせませんが来年度Ver.のフレームには今回とこれから学ぶシャシ工学の知識が活かせる事でしょう。
※注1:参考までに強度と剛性の定義の一例を記載します。
材料が持つ個々の強さが「強度」(例:アルミ<鉄<鋼)
個々の持つ強さを使って構造物にしたときの総合的な強さが剛性
(例:単純な構造<筋交いを入れた構造)
※注2:涼しげにお見苦しい格好をしているのは必要品をかき集めに右往左往して暑くなった為です。
(ハイエンジニア研究科担当記)
- ハイエンジニア研究科
- 更新日:2018.06.11